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イエメン マタリ アールマッカ
     (Mattari Al Makha)

見渡す限り砂と岩のアラビア半島、シバの女王伝説が今も生きる国イエメン。砂漠を越えて吹きつける
熱い風をシュワイブ山(3660m)を最高峰とする南北に走る山脈がさえぎり、山々の裾野に雨をもたらして
いたことからアラビア半島の中でもここだけは緑に恵まれ、その昔「幸福のアラビア」と呼ばれました。
少ない雨量と農地に適した土地がわずかしか無いため、農民たちは標高1000m〜3000mの急な山の
斜面を親子代々300年営々と開墾し見事な段々畑を作りあげました。

〜17世紀ヨーロッパを熱狂させたモカマタリ〜

1月〜4月雨にあわせて香水の様な香りをあたりに漂わせて白い花が開き、乾季には干上がった川床に
穴を掘って水を汲み上げ、10月から12月赤い実を一粒一粒大切に摘み取ります。地面に丹念に小石を
敷きつめその上に摘み取った実をならべ天日乾燥します。十分乾燥して黒色になったところで昔ながら
の方法使い継がれた古い石臼で脱穀します。石臼で脱穀しますので豆が割れたり欠けたりしてこれが
マタリの特徴となっています。1628年のとある日、オランダの商船がモカ港に立寄りコーヒーを買い母国に
持ち帰ったことから、コーヒーはヨーロッパへそして全世界へと広まりました。モカ港(Al Makha)からモカの、
アラビア半島からアラビカのそれぞれの名前が生まれました。精製方法が昔ながらのため、時には外見が
みすぼらしくなったり、時には不十分な乾燥のため味が悪くなったり、非常に気難しいコーヒーですが口当
たり柔らかく香しくほかに無い独特な味です。







撮影2010年2月2日・・・終売